決着

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3回ほど鳴った呼び出し音が 途切れた。 けれど電話の相手は 俺の言葉を待っている。 「…桐生です」 『そろそろ連絡が 来るのではないかと 思っていましたよ』 落ち着いた声で返って来た 返事に一呼吸置いてから 俺はその言葉をぶつけた。 「今から…会えますか?」 『…1時間後で良ければ』 「では会社の近くまで行きます」 『分かりました、連絡します』 電話を切って深いため息を落とす。 これで… 全てが終わってくれるなら 俺だけが苦しんで終わるなら…。
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