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魔法が人間の空想である、と決めつけてよいものだろうか?
ガニガニ・9・ボーテはそう思い、万法院母子、とりわけ大人である妖子を集中的に観察することにした。
毎日のように図書館に通い、本を読みながらも、司書として働く妖子をさりげなく観察していた。(もちろん、読む本は魔法の本である)
妖子が昼休みにいったん家に帰るときには、ガニガニ・9・ボーテも家に帰った。
ほとんどストーカーのような行為だったが、仕事熱心な宇宙人はなんとか魔法を使う現場に遭遇しないかと機会をうかがっていた。
だが数日がすぎてもそんな場面に出くわすことはなかった。
きっと用心しているのだな、とガニガニ・9・ボーテは思い、さらに調査を続けるのだった。
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