月夜のパーティ

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 屋上といえば、過去に斑鳩メイ子とバトルを繰り広げた場所だった。そのときの爆発による焦げ跡がコンクリートに残っていた。  通常、立ち入ることはできないそこに――。  万法院妖子がいた。  彼女だけではない。ほかに小さな生き物がいっぱいいたのである。  ――なんだあれは?  人間のような姿だが、異様に小さい。幼児かと思ったが、どうもそうでもないようである。  そして、それらが輪を描いて踊っていた。楽しげで不思議な音色の演奏が耳に心地よい。 「…………」  ガニガニ・9・ボーテは呆然と、しばらくその場違いな盆踊りを見ているしかなかった。  妖子が気づいた。 「あら、豊臣さん、また来てくださったんですか」
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