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ちなみに二人の間柄は、ガニガニ・9・ボーテが先輩で、ルケルケ・7・トーが後輩にあたる。
「誰にもできないのか?」
ガニガニ・9・ボーテは勢い込んで訊く。
「そうですね……魔法でも使わないかぎり」
ルケルケ・7・トーは地球人についてこれまで調べてきた事実を告げた。
「魔法? なんだ、そりゃ?」
「魔法というのは地球人が考え出した、物理現象を無視したパワーのことで、空想の産物なんです。そうですね……たとえば、かぼちゃを馬車に変えてしまうとか」
「ううむ……」
ガニガニ・9・ボーテはうなった。シチューに浮かぶかぼちゃのカケラを見つめた。
「どうかしたんですか?」
「ううむ……。ちょっと気になることがあって……いや、いい」
ガニガニ・9・ボーテは皿を口に運び、具だくさんのクリームシチューをかき込んだ。
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