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「…私ね…
どちらも選べないかもしれない。
それが本音…」
ポツリとこぼした私の言葉に
澤木さんは夜空を見上げて
大きくため息を吐き出す。
「だと思った。
それが谷原さんだもんね。
今日一日谷原さん見てたら
私には今の谷原さんの気持ちが
手に取るように分かったよ。
桐生さんだけでなく
月島さんも傷つけたくない…
とか考えちゃって
いるんだろうなって」
澤木さんの言葉が
壊れた心にじわりと沁みる。
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