壊れた心

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けれど、しばらくして 戻って来た二人は無言のまま 液晶と向き合っていて。 どこか声すら掛けにくいその雰囲気に 結局何も聞けないまま一日が終わる。 「谷原さん帰ろう」 明るく声を掛けてくれた 澤木さんにどこかでホッとしながら バッグを持って立ち上がった私に 桐生が声を掛けた。 「葵さんお疲れ様です。 気をつけて帰って下さい」
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