642人が本棚に入れています
本棚に追加
「それで…月島さんは
本当にいいんですか?」
ポツリとぶつけた質問に
月島は目を閉じたまま
穏やかな笑みを浮かべた。
「僕にはSPECの社員全ての
人生がかかっているんです。
自分の感情なんて
持ってはいけない立場ですから。
しかし…
そんな僕を彼女はずっと
支えて来てくれました。
社長令嬢でありながら…
SPECも僕も…
美紀と結婚する前から
ずっと…」
その言葉の意味が分からずに
首を傾げた俺に月島は
柔らかい笑みを向ける。
最初のコメントを投稿しよう!