岐路

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「それで…月島さんは 本当にいいんですか?」 ポツリとぶつけた質問に 月島は目を閉じたまま 穏やかな笑みを浮かべた。 「僕にはSPECの社員全ての 人生がかかっているんです。 自分の感情なんて 持ってはいけない立場ですから。 しかし… そんな僕を彼女はずっと 支えて来てくれました。 社長令嬢でありながら… SPECも僕も… 美紀と結婚する前から ずっと…」 その言葉の意味が分からずに 首を傾げた俺に月島は 柔らかい笑みを向ける。
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