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私は…大河と結婚した過去を
ずっと後悔して来たけれど…
この人と結婚したのは
間違っていなかった。
私の初めての結婚は…
本当はとても
幸せなものだったと
…今なら思える。
彼はいつも優しい人だった。
「親父さんの病室は
ちゃんと聞いてあるから」
優しく微笑みながら
エレベーターに歩みを進める
大河に私は小さく頷いて。
ドキドキと鼓動する胸を
必死に抑えながら
上昇して行くエレベーターの
光の数字を見つめていた。
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