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───永遠に傍にいる。
オレンジ色の海と交わした
あの約束がある限り
何も不安なんてないから。
「これで荷物は全部?」
「うん…あとはもう廃棄する」
「うん。
その方がいいかもね。
これ以上の荷物は、
葵の部屋には入りきらない」
そう言って笑った彼の荷物は
ボストンバック1つだけ。
きっと彼も全てをリセットして
ここから私と歩み出してくれる
つもりなんだと思う。
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