運命の夜

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「たまには川田さんも、 お酒を飲みたいのでは ありませんか? …僕は飲みませんけどね」 「よろしいんですか?」 幼馴染の俺と彼女は 時々こうして一緒に食事に 出かけたりしていたし、 それは特別な事でもない。 「ええ、袴田の話は プロジェクト関係の話でしょうし 川田さんも聞いておいてくれた方が 色々と都合もいいと思いますし」 「分かりました。 ではすぐに支度して来ます」 嬉しそうに社長室を出て行った 川田の後ろ姿にクスッと 笑みを浮かべる。 …相変わらず酒好きな女だ。
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