運命の夜

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「仕事が終わったら、 ”僕”じゃなくて ”俺”って言って貰って 構わないのに」 「でも裕子は僕の秘書だから。 どれほどお互いを知っていようと 同じ会社で働いている以上 僕は”僕”でいないと」 そう言った俺を、 どこか悲しそうな瞳で 見つめた彼女は 小さくため息を吐く。 「御曹司も大変ね」
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