2014年5月

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午後10時20分頃、佐藤たちが飲んでいる駅前の居酒屋に裕樹が顔を出した。 佐藤が不満気な声を上げる。 「おせーよ!何やってんだ!」 「すいません。残りのタスクをお客さんと電話で確認してました。」 協力会社の三人も 「三田村さん、こっちこっち」 と手招きをした。 すぐに裕樹が内藤の隣の空いた席に腰掛ける。 内藤がメニュー表を渡しながら声をかける。 「先輩何注文します?」 「あ、じゃあ俺はビールで。」 「食い物は何にします?」 「皆が色々頼んでるし、残ったものをもらって腹に入れれたらそれでいいから。」 「了解でーす。あ、すいませーん!生中1つ!」 そして、店員が生ビールの中ジョッキを持ってきて 再度佐藤が乾杯の音頭を取った。 「それじゃあ、みんないつもお疲れ様。うちのメンバーと何より協力会社の皆さんのおかげで ウチは成り立ってます。今度ともよろしく!内藤はもっと頑張れ!三田村はもっと愛想よくしろ! で、長いのは嫌いだから、そんじゃ、かんぱーい!」 午後11時になり、協力会社の三人は電車で来ていたため、そこで飲み会をお開きにして、 協力会社の三人は帰った。 佐藤が声をかける。 「おし、三田村、内藤、今日は久しぶりにお姉ちゃんの店にいくぞ!」 「またラウンジすか?この時間からいけます?」 内藤は、明日の土曜日の昼から先日合コンで知り合った女の子とデートがあったため、 嫌そうな顔をした。 「おい、つきあいわりーぞ!三田村、お前は強制参加な!内藤、俺はお前が来ないとさびしーぞ!」 「えー。課長、俺明日昼からデートなんすよ~。寝させてくださいよ~」 「内藤君、いいじゃん、俺もいくし。まだ若いんだし大丈夫。」 裕樹がそう言うと、内藤はしぶしぶ承諾した。
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