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多分、魔力を操る精度や魔力の練度ならアリスはセシルさんやあのクソったれイケメン副団長より遥かに上だ。
どれだけ凄いかがちゃんと分かるわけではない。だが、アリスの体表を覆う濃密な魔力を見れば凄いことは分かる。
「くっそ、王女なら王女らしく温い環境で育てよ。誰かに守られるようなか弱い王女でいろよ」
「それは絶対に嫌です! 誰かに守ってもらうなんてお断りなんです!
それよりも、タイガさん........覚悟はいいですね?」
アリスは問いかけると同時に姿を消す。おそらく俺を拘束するつもりなんだろうけど。
だがしかしっ、俺にはやらねばならぬこと(昼寝)があるっ!
「くっくっくっ.......私は私の為すべきこと(昼寝)のためならっ、全てを捨てる覚悟だぁぁぁぁぁぁっ!!」
かくして、昼寝とクエスト、お互いのやりたいことを賭けた壮絶な戦いが始まった。
「────────甘いっ!」
背後から僅かながら気配を感じ、横に飛び、刹那遅れてアリスが現れる。手には光属性の魔力で造られた鎖を持って。
あいつ、ガチで俺のこと縛るつもりじゃんか。拘束プレイは好きじゃないんだが....。
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