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「よし、入った」
あれからすぐにルコッティエさんとお姫様のダブルコーチによる指導で、ボックスを練習した。
でも、やっぱり難しいわ魔法。何が難しいかっていうと、魔力を練ることと操作すること。
ちなみに、魔力の練度や操作能力が高いと魔法の精度が上がる。熟練者はこの基礎が完璧に近いから初級魔法で上級魔法を打ち破ることが出来るとか。
で、結果をいうとドラゴンは収まった。何度か失敗したから、幾つかのパーツは消滅しちゃったけど。
「それにしても、タイガ様は凄いですね。ドラゴンが一頭入るボックスなどそうそう見られるものではありませんよ」
そう言ってくれるのはルコッティエさん。様付けは嫌なんだが、なぜかそこだけは譲ってくれなかった。
だから俺もルコッティエさんと呼び続けてる。向こうは下の名前でも良いとか言ってくれるけど。
「まぁ、それはタイガさんだからです」
「そのだからって言うのはなんなんですか、姫様」
「だから姫様って呼ぶのははやめて下さいっ!」
で、こっちもかたくなに姫様って呼び続けてるけど、ずっと反論してくる。なんか、恩人にそう呼ばれたくないらしい。
別になりたくて恩人になった訳じゃないのに。
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