王城へ連れていってもらった結果

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「まさか、こども相手に魔装を使うことになるとは.....」 魔装───正式には魔力武装という名で、自身の属性の魔力を目に見えるほど高圧縮して身に纏う技術のことだ。 これは身体強化とは違い、身体強化以上に身体の能力が向上する。さらに、属性の特異性質を応用した能力がつく。 「ここまで頑張ったことは褒めてやる......だが」 副団長は重心を落としてレイピアの先をこちらへ向けてきた。 10メートルくらいは離れてるはずなのに構えるとか.....こりゃなんかあるパターンだな。 「その快進撃もここまでだっ!」 そう叫んだ副団長が動く。俺は身構えようとしていたのだが、レイピアの切っ先はもうすでに俺の目の前にあった。 「っ!? あっぶねぇ!」 反射的に身体を動かしてそれを回避する。どうやら、あのスピードが魔装の能力のようだ。 「超高速か。ということは、やっぱり光属性の魔装だったのか」 ちなみに、光の特異性質は瞬間的・直線的な速さと浄化、回復だ。 まぁ、速いのは真っ直ぐの時だけだから到達地点を読むくらいはできるけど。 「やっ、はっ!」 「遅い遅い」 魔装の能力をフルに活かし、副団長は連続攻撃を繰り出す。俺はそれらを目で追って、紙一重でかわしていく。
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