ギルドに連れて行かれた結果

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「タイガさんっ、ギルドに行きましょう!」 異世界2日目の朝、アリスは朝飯を食べる俺にそんなことを言ってきた。 「え~、やだよ。めんどくさいし」 「いいじゃないですか! それに、ギルドカードがなければ、何にも出来ないんですよ?」 そんなことは知っている。 この国に限らず、この世界のすべての国は国民にギルドカードを持つよう義務付けている。 理由は個人情報や金などを管理したり、犯罪者をファイリングし易くするためだ。 ちなみに、義務付けられているのは12歳以上の国民すべて。しかし、12歳にならずとも登録は可能で5歳の誕生日に魔力測定とギルドカード作成を行い、その後に盛大なパーティーを開くというのが、この世界での一般常識らしい。 まぁ、かなり田舎の村や山奥に住んでる部族とかは近くにギルドがないためにギルド登録できないらしいけど。 これ全部ビビの知識。 「だってぇ~、お城に居候してるわけじゃん? 食べ物と住処さえあれば、ギルドカードなんていらない~的な?」 ドスッ 「そんなこと言わないで..........イキマショウヨ、ネェ?」 「すみませんごめんなさい喜んで行かせていただきます」 ニッコリ笑顔で俺の腕スレスレにナイフ突き立ててきたんだもん。仕方ない仕方ない。
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