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「いつになったら底に辿り着くんだこれ」
真っ暗で底なんて見えない穴......その穴を現在落下中である。
だが、心は案外落ち着いている。こーゆー時は叫ぶだろうなとか思ったから意外だ。
にしても、どーすっかなぁ.....自力じゃあどうにも出来ないし。
「くっそあのペチャパイ女神め......力があったらぶっ飛ばしてやりたい」
『力が欲しいか?』
ふと、頭の中に声が聞こえてきた。
「.................どちら様?」
とりあえずそう尋ねてみた。声からしてあのペチャパイ女神ではないと思う。
『知らぬ声が頭の中で響いてきてもなお冷静さを保つか......面白いやつだ』
正体不明の声の主は何やら楽しそうに話す。よく分からないけど変なやつだ。
『それでだ、青木大牙よ。再度問うがお前は力が欲しいか? あの忌々しい神を完膚なきまでに叩き潰せるような、そんな圧倒的力が欲しいか?』
声の主は再びそんなことを聞いてきた。
てか、なんでこんなに執拗に言ってくるんだろ? なんか、裏でもあるのかな?
まぁ、いいや。そんなことよりも気になることが1つある.......
「なぁ、なんで俺の名前知ってんの?」
そう聞くと、何故か大爆笑された。
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