第3話

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「ふぁ~あ」 自習の時間ってこんなにも眠たくなんだな… 久しぶりに嫌な夢を見た。 昔のもう顔も名前も忘れた初恋の人 あの一言のおかげで誰かを本気で好きになることはなくなった 好きっていう感情も忘れた。 だから、会長への"好き"はどんな意味をもっているのかわからない 憧れの好きか付き合いたいっていう好きか… 昨日、生まれた"好き"はいったいどっちなんだ? 「あぁーもうわかんねーーー」 「お、珍しく荒れてんな」 「なんだ、神谷か」 「なんだとは失礼な この神谷俊輔様がお前の相談にのってやろうではないか」 「別にいい お前に聞いたところで答えなんてでねーから」 「まあ酷い!人がせっかく親切にしてあげたというのに!」 「あーありがとー」 「棒読みやめろ!」 「じゃあこの問題教えて」 「どれどれ…って、これ難関大学のじゃん」 「教えてよ」 「はいはい」
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