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(付き合いたいの好きだな)
付き合いたい…か
認めたくないな
「はあー」
「ため息をつくと幸せが逃げちゃうよ」
「うわぁっ!!」
やばっ手についた
「やほー」
「か…会長!!どうしてここに!?」
「どうしてってトイレだけど」
「あ…すみません。」
「別にー」
早く手洗って戻ろ
「悩みの種ってもしかして俺の事?」
バシャッ
「うわっ」
「何やってんの ほらタオル」
「いいです。自分のあるんで」
動揺してズボンに水かけるとかバカだろ俺
「違います。進路の事で悩んでて」
「進路か…どこに行くの?」
「○×大学に」
「難関大学じゃん大変だね」
「そういう会長は?」
「俺は…まだ決まってないかな」
「決まってないってもう少ししたら夏休みですよ!!」
あ、また悲しい顔してる
「なかなかやりたいことが決まんなくって」
「相談してくれればいいのに」
「え…?」
あなたのその顔は見たくない
こっちまで悲しくなる
「ありがとう」
頭触られる
「……」
だけど会長の伸ばした手は俺に触れることはなかった
「お互い受験生だし迷惑はかけられないよ」
なんだよそれ
イライラする。
相談されない事も触ってもらえない事も
「じゃそろそろ行くね」
昨日はうざいほど触ってきたのに
もっと…触れよ
気づけば俺は会長の背中に抱きついていた。
「遥?」
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