第1話

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「もうこんなになってる いけない子だなぁ」 「んあっ…ご…ごめんなさい」 バンッッッッ 「会長~」 「やっべ」 「何度言ったらわかるんですか?生徒会室はあなたの部屋ではないんですよ!!」 ほんと、なんでこの人が生徒会長をやってるんだか… 「ごめんってばー ほら、怒らないで?せっかくの可愛い顔が台無しだよ遥ちゃん」  「誰が怒らせてるんですか 一樹会長」 はじめまして、渡部遥と言います。 生徒会副会長の者です。 そして、学校で淫らな行為を平気でしている変態が我が校の生徒会会長です。 こんな頭の中まで腐ってる人がよく会長になれたな 不思議… 「ちょっと、心の声がだだもれなんですけど」 「ねぇ~遥~」 ドキッ 会長が背後から抱きついてきた。 「なんですか、ちょっと…当てないで下さい。」 「抜いてよ」 「一人で勝手にどうぞ」 「俺、遥ちゃんに抜いてもらいたーい」 イラッ 「他の人に頼めばいいじゃないですか」 何か苛つく 「何、イライラしてんの?俺からのご指名だよ」 「はあ?毎日毎日、色んな人に声かけてヤってる奴が偉そうに言わないで下さいよ。」 こっちは毎日どんな思いで… 「あーやっぱ そう思ってたか」 「何がですか。」 「俺、誘ってなんかいないよ。逆に誘われてる」 「そんな見え見えの嘘なんて信じませんよ」 「俺好きな人がいるんだよねー」 「そ…そうですか」 何でビミョーに動揺してんだ? そっか、憧れの人に好きな人がいるのはちょっと傷つくからな… ふいに腰にまわってる会長の腕がきつく締まる 「…会長?苦しいんですが離…」 「離したくない」 「何言ってるんですか。冗談もほどほどに…」 会長は俺の両肩を掴みグイッと向かい合わせた 「俺はお前が好きだ。嫌なら…抵抗でも何でもしろ」 ビクッ 会長の手が俺の顎に触れた 「ん…ふぅ…」 何でだろう今俺は会長と…男とキスをしている筈なのに気持ち悪くもなんとも思わない 逆にもっと触って欲しい 「抵抗しないってことは俺が好きって認識していいんだな?」 俺は黙って小さく頷いた。
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