序章

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 『先日、旭公園にて、殺人事件が発生しました。 殺されたのは……』  朝だというのにテレビでは重々しいニュースが流れている。 最近はそういう事件を聞いても右の耳から入って左の耳に抜けてしまうほど多くて慣れてしまった。 「夕姫!そろそろ行かないと遅刻よ。」 家のソファーでテレビをぼけっと見ていた時任夕姫はその母の声を聞いてもしばらくそこを動く気にはなれなかった。 そんな夕姫を見かねたのか近くまで来た。 しかし、彼女は夕姫と同じようにテレビを見てしばらくぼうっとしてしまった。
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