序章

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「おはよ~!!」 その時、夕姫の後ろから誰かが夕姫の肩を掴んで教室に押し込みながら入ってきた。 「やだぁ、夕姫。 元気ないよ!おはよう!」 いかにも元気っ子といった感じのその子は夕姫に満面の笑みを投げかけてきた。 「お、おはよう。 今日も元気ね。梨奈…。」 梨奈と呼ばれた女の子はそういわれるとにっこりと笑って夕姫にVサインをして自分の席についた。 風見梨奈は夕姫にとって学校で唯一の友達だった。 そのころにはもうクラスはざわついていて、すぐに担任が来たが、静かにはならなかった。
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