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その中はシャッターが切られるたびにテントの内側を真っ赤に照らすような血の海になっているようだ。
その入り口が警察が入るたびにチラチラと見えて、その足元一面に水溜りのような血だまりがある。
「ゆ…夕姫!夕姫!」
梨奈はバリケードの外に出てきた夕姫の姿を見て駆けつけた。
「知り合いの方ですか?」
「はい!」
救急隊員は一旦そこで止まった。
「夕姫!
夕姫は無事なんですか?!」
救急隊員は互いに顔を見合わせると付き添っていた一人がその口を開いた。
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