未知

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 学校の屋上は金網が張られていて狭い空間だった。 二人はドアから一番奥まで行くと金網に寄りかかって地面にすわった。 たわいもない話をしながらご飯を食べる。 それはいつもよりもぎこちない雰囲気で夕姫の笑顔がやつれていた。 梨奈はその様子に自分が食べ終わったあたりで切り出した。 「夕姫、大丈夫?」 「ん?大丈夫だよ。」 夕姫は笑顔を浮かべた。 「…一人で…抱え込まない方がいいよ。」 梨奈は少し先の床の辺りを見ながら言った。 夕姫はその言葉に一度隣の梨奈を見ると同じように斜め下に目を移す。 言葉もなく押し黙って考え込んだ。
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