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「私は夕姫と一緒にいたい。
一緒に悩んだり、一緒に笑ったりしたい。」
二人は床の方を見たままだった。
「…ありがとう梨奈ちゃん。
でも、私もわけがわからなくて…。」
夕姫はそういうとごはんの少し残った弁当箱を閉めて片づけをした。
「そっか…」
梨奈はポツリとつぶやいた。
「あの時、私そんな気絶するほどではなかったと思うの。
…でも…
蹴られていたと思ったら気が付いたら救急車の中で…
血がいっぱい…それに頭が割れそうに痛くて…。
何が起こったのか…
さっぱりわからないよ…。」
夕姫は膝を抱えて頭を埋めるとボソボソと呟いた。
横でそれを見ていた梨奈は震える夕姫の肩にそっと触れた。
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