不協和の夕暮れ

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―バシャ… 夕姫は紀香の体を避けて歩き出した。 ―バシャ…バシャ… 赤い水溜りを上履きで気にすることなく歩く。 ―バシャ…バシャ…バシャ… 「フフ…」 その声がドアの向こうから聞こえた。 ―バシャ…ビシャ…ビシャ… ―ガラ… 比較的小さな音を立ててドアはすべて開いた。
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