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自分がどうしてここにいるのか思い出せない。
何処か怪我をしているのだろうか。
梨奈は自分の身体を眺めてみた。
服はいかにも病人の着る服だ。
その部屋に溶け込む白い診察衣のようなものだ。
何か右腕に少し違和感を感じた。
左手で上腕に触れてみる。
ほんのりと痛みを感じる。
それはきっと感じたことのある傷みだと何かを思い出そうとした。
梨奈の意識は突然活性化し、それが鮮やかに蘇ってきた。
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