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中はオートロックもないが一部屋がそれほど狭い家ではなさそうだ。
勇気は二階あたりでエレベータに気が付いてそれで一番上まで上った。
しかし、エレベータでは最上階までしかいけなくて、勇気は再び階段を捜した。
すると、その階の端に非常用の階段があり、そこから屋上にいけることがわかった。
勇気はその階段を駆け上った。
―ヒュー…ヒュォー…
風が頬をかすめていく。
階段を上りきるとその奥のほうの南側にその人物がいた。
こちら側からは夕日に照らされて赤く染められている横顔が見えた。
屋上のコンクリートで出来たヘリは一メートル以上はある高い壁だった。
どうやら勇気は非常階段を使ったが来た方向の反対側の端にはちゃんと階段があったらしい。
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