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梨奈は呆然とした。
「…く…邪魔だ!…」
夕姫はボソボソと何かを呟いていた。
まるですぐそばに誰かがいるように。
「あぁ!」
―バシ!
その声と共に夕姫の右側にあった壁に50センチほどの長さの穴のような亀裂のようなものが出来上がった。
まるで何か鋭いもので引っかいたような痕だった。
「チッ…」
夕姫は小さく舌打ちをした。
両腕で頭を抑え苦痛に歪んだ顔は恐ろしい形相で勇気はショックを受けた。
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