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「…それもそうね。
勇気は文字通りの勇気もないへなちょこだしね…。」
望はそういうとそのドアの前からリビングに降りて行った。
「う…。」
勇気は憂鬱な気分になりながら振り返り、ため息をついた。
「兄弟っていいわね。」
梨奈は少し笑って言った。
「そう?」
勇気は苦笑いした。
「私も夕姫も一人っ子だから、弟が欲しいねって話していたのよ。」
梨奈は含みを持たせた微笑を勇気に向けた。
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