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「妻が…夕姫の母親…
陽子は聖明病院で怪我をして、生きてはいますが酷い怪我を…。
顔も…腕も足も背中も胸も…。」
泰三は俯いて身体を震わして呟いている。
その表情は俯いているからよくわからないが声が震えていた。
「夕姫はきっと巻き込まれたんだ…きっと…
陽子のように怪我をしているかもしれない。
夕姫は…可愛いから誘拐されたんだ…
…そうだ。そう……
…怪我でもしていたら…
…俺は…どうしたらいいんだ…。」
泰三の言うことは支離滅裂だった。
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