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そして、日が暮れすっかり夜になったころ明日香の母が夕姫の家に来て、明日香は結局帰っていった。
それから明日香は学校に一時来なくなり、病院に入院していると聞いた。
見舞いに行った夕姫はその明日香の様子に青ざめた。
なぜ、あの時無理にでも自分の家に泊めさせなかったのかと後悔した。
腕や足を骨折して頭にも包帯を巻いていた。
明日香は階段から落ちたのだと言っていた。
明日香は笑うこともなかった。
そしてしきりに何かを呟くようになった。
それから明日香は退院するまでに少しずつ元気になっていったが、学校に登校する度にまだ怪我が増えていった。
心配をして夕姫は学校の先生などに相談をしたが家の問題だと取り合ってくれなかった。
親に言ったら明日香の母と話をしてくれたようだったが意味が無いようであった。
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