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「これ…あんたのかばんに忍ばせてあったんだよね…。」
そう言って望は小さな四角いプラスチックの箱のようなものを渡した。
真っ黒で一本短い線が外に伸びている。
「何これ?」
勇気は不思議そうにそれを見た。
「なんだと思う?」
望はニヤリと笑った。
それを見た勇気は嫌な予感がしてぞっとした。
「まさか!?」
「うん、そのまさかかな。」
「…。」
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