矛先

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―ビシャァァ!! 「あ…」 ―ドサ… 「きゃぁぁぁ!!!!」 巡査の首に大きな切れ目が出来たと思うと血が噴出した。 その間は数秒であっという間に巡査はその場に倒れこんだ。 柴田の後方のあたりから女性が悲鳴をあげ、それに続いて人々の動揺の声があたりを取り巻いた。 車を運転していたもう一人の巡査は車の付近でそれを見ていた。 顔を真っ青にして言葉も出ない様子だ。 「な…」 柴田はその夕姫の様子を見てワナワナと手を震わせて睨んでいた。
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