矛先

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「殺し方知りたかったんでしょ?」 夕姫がそういうと後ろにいた巡査が車に乗り込んで急に走り出した。 それに一番に反応したのは吉原で彼はそれを目で追った。 そして次に夕姫が後方で発信した車が横目で見える距離になるとそちらを見た。 ―ドサ…ゴロゴロ… 夕姫は持っていたビニール袋を無造作に地面に落とした。 林檎がゴロゴロと転がりその車の方へゆっくりと向かう 夕姫は右手をサッと左から右に振った。 ―ヒュン!       ヒュン!  ヒュン!…… それは連続して発生してその車に向かって飛んでいった。 音だけを残して色も形もないそれを感じた吉原と柴田は目を見開いてそれが施す業を見た。 ―バシィ!!        パキーン!!   ズシャ!!      グシャ!! 様々な破壊音がなる中その車は過激に壊れていく。
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