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柴田と吉原だった。
他の人物がさっさと車に乗って出て行くのに対して彼らはゆっくりと署の玄関から出てきて階段を下りてきた。
吉原の方は焦っているように柴田をせかしている。
「あぁ…わかっているよ…。」
柴田はその吉原の対応にめんどうくさくなった。
夕姫は巡査が来るようにうながすその腕をイラッとした顔で振りほどいた。
「え…」
巡査は少し驚いたような表情で突っ立っていた。
その数メートル先に柴田達がおり、柴田はふと夕姫の方を見た。
そして視線を前にもどしてすぐにまた夕姫の方を見直した。
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