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「解決方法…か
…だが、それも確証はないんじゃないか?」
柴田は重い口を開いてそのしゃがれた声で言った。
「そうですね。
…でも、夕姫を救えるのは私だけだから…きっと…。」
梨奈はその透き通った瞳で柴田の座っている助手席の方を見た。
柴田はその様子をバックミラーで見た。
その目を見て一瞬鳥肌が立った。
「そうか…。」
柴田はそう言うと黙ったまま前を見ていた。
梨奈は柴田のその様子に少し視線を落とし、シートに背中を預けた。
しばらく静寂が4人を包んだ。
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