夜に駆ける闇

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あのおかしな能力は夕姫の畏怖すべきものだが、使ってしまえばいいと…。 夕姫は半分やけになって、電車の線路にそって行けるとこまで行ってみようと思った。 夕姫は未だに空腹をおさえられないでいたのでビニール袋の中から一つ林檎を取り出した。 それをそのまま食べ夕姫は腹が満たされたためすぐに能力で飛び立った。 ―ブワァ!!! それは思ったよりもすごい風で跳び上がるときと着地する時に建物や木々を激しく揺らした。 しかもかなりのエネルギーを使う。 跳び上がる時はいいのだが、着地する時の方が大変だった。 それでも何度かそれを繰り返し、一駅向こうまで一時間弱でついた。
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