夜に駆ける闇

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その間梨奈は疲れた表情で地図を持ったまま外を見ていた。 吉原は完全に夢の中だ。  ―ジジ… その時だった。 突然モニターが動き出し何か電子音的な音がした。 「あぁ!」 「どうした!」 勇気が思わず叫んだ。 それに呼応して柴田も叫んだ。 「モニターに出てます。 10キロです。 大体進行方向です!」 「何!?わかった!!」
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