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「あいつに吹っ飛ばされた時こんなもんじゃなかったぞ。」
「え?!」
柴田は警察署で夕姫の旋風に巻き込まれて吹っ飛ばされた時のことを吉原に言うとさらにビビって腰が引けていた。
やっとのことでその橋を渡り、またどんどんと進んでいった。
一番崖として見ごたえのあるところは最初にあった気がしたが、そこでも見当たらずとにかく進んで捜すしかなかった。
その時だった。
向こう側の崖の突端よりも手前に何か白い服の少女が座っているのが見えた。
夕姫だ。
それはすぐにわかった。
走った。
心臓が破れそうなくらい。
現役の刑事の柴田も吉原も梨奈に追いつけないぐらいの速度だった。
勇気はそれよりも後になんとかついて行った。
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