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―ガラガラ…
それは扉の方だった。
「梨奈ちゃん!
気が付いたんだね。」
そう言ったのは勇気だった。
「水野君…。」
梨奈は勇気を見て不安そうな表情をした。
「昨日梨奈ちゃんのお母さんが来て今先生の話を聞いてるよ。
傷はすぐによくなるって。」
勇気は梨奈に笑顔を見せながら話した。
それでもその笑顔に悲しげな雰囲気を感じ取った梨奈の心臓は激しく脈打った。
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