プロローグ

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『奏様は大丈夫でしょうか、心配です』 俺の隣で速水が呟くのを聞きながらそうだなと頷く 『とりあえず、1ヶ月は待ってみよう。大丈夫。1ヶ月もあれば出来るはずさ、奏ならな』 俺も変われたように、そう呟けば速水も笑ってそうですねと言った 『私でも、奏様に出会えて変われたんですから、大丈夫ですね。』 ーー…、 そんな事を話していたとは知らない僕は、ゆっくりとした足どりで教室へと戻っていた 『あれ? さっきもここ通ったけ?』 うーん、おかしいな どんなに僕の歩く速度が遅いとしても教室まで遠かったけ?
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