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「んん、しんたろ、」
「なに?せんせー?お肉様たべる?」
「いー。おまえは、いっぱい食べて、おおきくなるんだぞ」
「ふは、なにそれ!せんせーやっぱめっちゃ酔ってんね?」
お肉様をたべる手を止めて先生の方に向くとじっとこちらを見つめる先生と目が合う。
なんでか兄貴は珍しく口を挟まずに俺たちのやり取りを眺めている。
「しんたろーー」
「はいはいっと。なんですかー?お水飲みましゅかー?」
「おまえは、いっぱい食べて、おおきくなれーー」
「ぶっ、それ2回目だよせんせー」
肩をバシバシと叩いてくる。これは完全に酔っ払いですな!
思わず吹き出しちゃったよ。
俺が笑った事に気を良くしたのか、髪をわしわしとシラフのときより少し雑にかき混ぜられる。
「……はやく、おっきくなれよ、」
最後にそう呟いて机にゴンッと音を立てて突っ伏してしまった。あれはおでこ痛い!!
「あーあー、せんせーおでこぶつけたのにそのまま寝てるよ!つか俺そんなに小さくないよな。な、兄貴!おれ結構身長伸びたと思わねえ!?」
「…お前は本当にバ!カ!だなあ?…………政宗も、本当阿保な奴だよ」
「はあ!?なにいきなり!理不尽だとおもいまーす!つか俺の質問無視すんなよ!」
兄貴にはそーーとーーバカを強調して言われた。
意味わかんねー!
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