3. 高橋くんとカイチョー

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「よっぽど大事なペットなんすね。返しま」 「ペットじゃねえ!ピヨ丸は大事な俺の友人だ!」 沈黙 「あっ、そ、そうなんです、ね……」 なんとか言葉を絞り出したが気まずい。すごく気まずい。 会長も勢いで言ってしまったのか今さら顔が真っ赤だ。だけどもそれを今の彼に伝えるのはあまりに酷ってもんだろう。 やれば出来る子察せる子な俺は会長の顔が真っ赤なことも会長が動物と友人関係を築くレベルで人間界での生活に疲弊していることも、そっと胸にしまったけどそれではまた沈黙が訪れる。どーしようっ 沈黙に耐えかねて手元に視線をむける。 やけに静かだと思ったらピヨ助は眠ってしまっていたらしい。 「……あ、ピヨ助寝ちゃった、みたいですけど…」 「…こっちに部屋があるからそのまま連れてこい、起こすなよ」 よっしゃあ!話題をそらす事に成功したぞ! 会長明らかに最初より覇気がないけど。 草むらの奥に連れられていくと、大きさも見た目も犬小屋のような造りの木の家の中に毛布が敷かれている。 そこにやけに達筆な字でピヨ丸と書かれたプレートが打ち付けられていた。 「そこの毛布の上に寝かせてやってくれ」 「ああ、はい。…てか、これって」 「……そうだよ俺が作ったんだよ悪いかよ!」 「まだ俺なんも言ってませんて!」 会長が被害妄想に陥っている。
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