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1.
けだるい朝だった。
体の節々が自分のものではないような、そんな感覚。
いつものように一人で摂る朝食の準備にかかるため、冷蔵庫を開く。
(っ……!)
めまいを感じ、手がすべる。
指先から、するっと落ちた卵が床の上で飛び散った。
ふうっ…と、息をつく。
───自己管理はできているつもりだった。
両親不在のこの家で、自分のことは自分で、というのが当たり前の生活。
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