想い

20/34
前へ
/292ページ
次へ
・・・こういうのが、恋の始まり? そうだったら、いいな。 そうだったら、少しずつでもこの気持ちをコントロールできるかな。 「・・・あの、ひまりちゃん。」 「・・・はい。」 この緊張感が、恋に発展したりしないかな? 「こっ、このあと・・・二人で、遊びにいったりしませんか。」 ちゃんと、ドキドキしてるし。 大丈夫、大丈夫、大丈夫。 まるで自分に言い聞かせてるみたいだ。 「うん、行こ。」 そう頷いて窓の外を見ると。 ・・・え。 え。 え。 え。 ・・・なんで、稜雅くん・・・いんの? 稜雅くんは、友達と歩きながら私の方をずっと見つめていた。 そしてピコン、とLINEが。 『親にバレたらどうするの?』
/292ページ

最初のコメントを投稿しよう!

216人が本棚に入れています
本棚に追加