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地下の店を出てすぐの階段、
そこを上がれば、今度はホモの店がある。
【女人入店禁止】
表の札を見れば一目瞭然。
その店の前で、俺はレズビアン二人に
「美和さんが作ってるもの出しなよ」
と、
媚薬の恐喝を受けている。
篠崎美和の作る媚薬は効果が高いのかもしれない。
前回のトイレでの実践行為を見れば、それは立証済みだと思える。
「……俺は、持ってないんだよ」
ガタイのいい方のレズに、
ホモの店のドアに身体を押し付けられたまま、
「あんた達が、ゲイにクスリ使って実験やってるのは、ここらじゃ有名な話なんだよ」
と、
高性能の媚薬を欲しがり、俺の身体を触りまくっている。
「持ってないって言ってんだろ?!」
ガタイは良くても相手は女。
殴れば、逃げられるのに……
「私らが女だと思って舐めてるの?
実験になってやるから、早く出さないと、ここで掘ってもらうよ!」
「…………ほ」
レズビアンとホモの専門店が向かい合わせにあるビル。
さすがゲイタウン____
そもそも、
何で篠崎はそんな対象ばかりにクスリをバラまいているんだ?!
……ガチャン!
「うるさいんだけど、何、トラブル?」
ほら、
デカイ声出すから、
苦手なホモの登場だ。
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