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「おい!美和!開けろ!」
時間も時間だし、
インターホンに切り替えて篠崎を呼び続けていると、
ガチャガチャ!と、
チェーンロックの解除される音を聞き、
井上博士を始め、みんなで勢いよくドアを開けた。
「……パ……パ」
菜月ちゃんの可愛いらしい声が聞こえて、笑顔でそれを出迎えたかったのだけれど、
「篠崎……何してる?」
ユウさんの動きがピタリと止まる____
「私達に近付いたら、
殺人ウィルスサンプル……
この子に打つわよ」
篠崎美和は、
抱えた菜月ちゃんの首筋に
注射器を当てていた。
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