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俺達を軟禁していた部屋の外には、
他の研究員が二人、監視役を担っていたようだけれど、
「……ユウさんが死ぬってことと、俺を守るってことは繋がりがあるのか?」
執拗に俺に抱きついてくる篠崎美和に、
無言で″あっち見てなさいよ″
とでも、言われたように、
バツが悪そうに背を向けて、二人から視線を反らした。
「貴方を守りたいから…………殺すには惜しいいい男だけど、水城には犠牲になってもらうの。」
「だから、それは、どうっ……」
ベッタリも抱きついてくる篠崎美和の腕を
軽く振りほどこうとした俺の背中に、
チク_______
と なにか痛みが走った。
「…………な」
なにを、された?
笑っている篠崎美和の右手には、
注射器が握られていた。
「…………何をうったんだ?」
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