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こんな感じの導入は食傷気味だろうか? その日、俺は限りなく急いでいた。
テンプレートとも言えるべくお約束……遅刻と戦っている訳だ! 遅刻戦隊カエルンジャー! 帰らない。
丁寧に身支度を整えてから家を出る頃には、残り時間は10分を切る頃だった。
もし、あと10分遅れていたら、開き直っていただろう。
もし、この時間が1秒でも狂っていれば、俺の日常は変わらなかっただろう。
たぶん。あ、でも、1秒は言い過ぎだな。3秒いや10秒程度の誤差なら大丈夫だった。
とにかく。
そんな奇跡とも形容出来そうな偶然が、始まりのキッカケとなったわけだ。
本当はずっと昔から始まっていたのかも知れないけれど。
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